エドワード・バッチ博士

エドワード・バッチ博士の紹介

エドワードバッチ博士
(1886年〜1936年)

バッチフラワーレメディの生みの親エドワード・バッチ博士は、すべての病気を癒す単純な方法を発見するという理想の追求に人生を捧げました。そして、その答えを野に咲く花々の中に発見し、細菌学者としての世界的な名声と地位を捨て、バッチフラワーレメディを完成させました。

バッチフラワーレメディを使用するに当たり、バッチ博士の考えや、バッチフラワーレメディが完成するまでの過程を知ることは、理解を深める上で大変有意義なことだと思います。

このページでは、バッチ博士に関する情報のほんの一部分をご紹介します。また、ページ末尾に、このページの掲載内容が詳しく書かれている書籍もご紹介しますので、参考にしていただければ幸いです。

では エドワード・バッチ博士 の教えと人生を簡単にご紹介しましょう。

-- 目 次 --

バッチ博士の教え

バッチ博士は、著書『なんじ自身を癒せ』でバッチ博士の考えや、自身を癒す具体的な方法を教えてくれていますので、そのほんの一部分をご紹介します。
以下の文中緑色の部分は『なんじ自身を癒せ』からの引用・抜粋・要約です。

※バッチ博士はイギリス人であること、70年以上も前に書かれたものであることを考慮して読んでくださいね。

病気の原因は性格上の欠点

病気の原因は肉体と異なるところにある

例えば、毒を飲んだり、事故やケガにあったり、体に良くないことをし過ぎたために、体に直接打撃を受けて病気になることもありますが、一般的にいって、病気は私たちの性格に何らかの欠陥があって起こります。

その病気の原因となる性格の欠陥とは・・・

本当の病気は主に、高慢、冷酷さ、憎悪、自己愛、無知、不安定さ、貪欲さなどの欠点です。この欠点こそが本当の意味での病気であり、たとえ欠点に気づいても、それを改めず、引き続き過ちを犯し続けるようであれば、病気という形になって(その欠点特有の)症状が現れてきます。

逆に考えると、自分が苦しんでいる病気のタイプに着目することで、その病気の原因となっている欠点を知ることができます。

つまり、病気が教えてくれるのです

病気のことを正しく解釈することができれば、非常に重要な欠点(性格)を知ることができるのです。もし、的確に治療をしたなら、その欠点をも取り除くことになり、前にも増して健康ですばらしい人間になることができます。苦しむことによって、他の方法では知ることができなかった改めるべき点がわかり、それを直すことができます。

病気の防ぎ方も教えてくれています

病気の拡大や増加を防ぐ第一の方法は、まず私たちが病気の力を増幅するような行動を止めることです。第二は、自分の性格から欠点をなくすことです。この欠点は、さらに病気を進めることになります。この二つが達成できれば本当の勝利です。自分を自由にすることができれば、人が自由になる手伝いをすることもできます。初めは難しく思うかも知れませんが、私たちはただ、ベストを尽くせば良いのです。

自分自身を救う具体的な方法

バッチ博士は『なんじ自身を癒せ』で、病気に攻撃されないような心と身体の調和を保つ具体的な方法も教えてくれていますので、その概要をご紹介します。

心について

心の調和を保つためには、魂の命令にそぐわない行動をさせている自分の欠点を見つけ、それに対立する徳をつむことでその欠点を排除しなければなりません。

自分の欠点の見つけ方

一番良い方法は、静かに考えること、そして、黙想です。毎日ほんのわずかな時間でも、できるだけ静かな場所でただ一人で誰からも邪魔されずに静かに座り、あるいは、横たわり、何も考えずにいるか、あるいは、人生における自分のなすべき事を静かに考えることができれば、私たちはそのわずかな時間の積み重ねによって、いわば、知識や教えが閃光のように閃いてくるのがわかるでしょう。そして人生のどんなに難しい問題にも必ず答えがあることがわかり、自分の進むべき道を自信を持って選ぶ事ができるようになります。ただこの間、私たちは、魂の命令に従って人類のために努力していくのだという真摯な気持ちを心に持ち続けておかなければなりません。

欠点の克服法

欠点を見つけたときに、欠点と直接対決したり、意識して無理矢理に欠点を押さえつけたりするのではなく、欠点と拮抗する徳を着実に育てることで自分の性質の中から自然に悪い要素を洗い流すという治療法をとらねばならないということです。力で欠点を押さえつけようとすると、そこにばかり気持ちが行くようになり、苦しい戦いを強いられることになります。押さえつけることで欠点を克服したとしても、押さえつける力が弱くなったときにまたその欠点が現れてきます。自分の欠点を気にしないこと、そして、欠点が出てくる隙間もないほどの徳を育てる努力を意識的にすることが本当の勝利です。

具体的な例も示してくれています

例えば、自分の性格に残酷な面があるとします。私たちはきっと、「自分は、残酷な性格ではない。」と繰り返して、できるだけ残酷な行為をしないようにすることはできます。しかし、それでうまくいくかどうかは、自分の意志の強さに関わってきます。意志が少しでも弱くなった瞬間に、その努力は水泡に帰します。その一方で、自分の仲間に対して、本当の意味での慈しみの心を育てていけば、すぐにその残酷さの出る幕は全くなくなります。というのも、私たちは相手に対して仲間意識を感じれば、恐怖に陥れるような行為は避けるからです。慈しみの心は私たちの本質から、人を傷つけるかも知れないような行為を完全に取り除いてくれるからです。

注意すべき点も教えてくれています。

退屈すると病気になる

退屈な状態が続くと、一般的に考えられている以上に病気にかかりやすくなります。退屈を感じないためには、自分の周りの事柄に積極的に強い興味を持つこと、毎日の暮らしの中から人生について学ぶこと、仲間から、そして日々の出来事から、その裏側にある真理を学ぶこと、学んで学んで学び続けること、知識や経験を積むことに没頭すること、そして、自分と同じように人生を旅する仲間のために自分の経験や知識を活かす機会を探し求めることです。

あきらめない

人は、あきらめてしまえば単に人生という旅を何も見ないで進んでいくだけになってしまいます。あきらめることで私たちは、冒険心やその楽しさをもたらしていたはずの日々を失うという想像もつかないほどの損失を被る事になります。私たちがどのような状況にいたとしても、単調な暮らしを興味深いものに、つまらない仕事を楽しい経験にするための機会に、そして、毎日を人類と宇宙の偉大な法則を学ぶ機会に変える努力をしてみようではありませんか。山にも谷にも、そして、私たちの同胞の中にも、機会はたくさんあります。まず、人生を非常に興味深いことを吸収する冒険の場に変えます。そうすれば、退屈などはもはや存在しません。

恐れない

もう一つ、大事なことがあります。それは恐れを全て捨てることです。本来、人間には恐れなど存在しません。
今の時代においては、病気に対する恐れは、それが実際に病気を引き起こすほど大きくなってしまいました。というのも、恐れは私たちがひどく怖がっているものへの入口を開けてしまい、その侵入を容易にしてしまうからです。このような恐れは、実際、自分に対する関心からくるもので、他人のために一生懸命行動しているときには、自分の病気など心配する暇がありません。

身体について
身体は魂の入れ物

身体というのはただ単に魂が地上に住むための入れ物にすぎないということを決して忘れてはいけません。私たちが、この世で知識と経験を得るために、短い期間宿っているにすぎません。ですから、自分の身体を自分自身とあまり同一視せずに、健康に自分のやりたいことができるように自分の身体に気を遣い、注意していくべきです。

外面の清潔さを保つ

熱いお湯は毛穴を開かせ、汚れの侵入を許します。さらに石けんを使いすぎると、皮膚の表面がべとつきます。冷水かぬるま湯でシャワーのように流水で洗うか、水を何回も取り替えて使う方が自然に近く身体をより健康に保ちます。目に見える汚れを落とすために石けんを少しだけ使うことも必要ですが、この場合もその後できれいな水でよく洗い流します。

内面の清潔さを保つ

内面の清潔さは食事によって保ちます。食品は全て、清潔で健康に良く、できるだけ新鮮なものを選ぶべきです。主に、自然の果物、野菜、ナッツ類などがそれにあたります。肉類は明らかに避けるべきです。というのは、第一に、肉類は身体の中の毒素を増やします。第二に肉は、食欲を極端に増進させます。第三に、動物に対して残酷です。そして、体内を浄化するために、水分をたくさんとります。

睡眠はとりすぎない

睡眠はとりすぎないようにします。私たちはたいてい、眠っているときより、起きているときの方が自分をコントロールしやすいからです。

洋服は軽く、温かいもの

洋服は軽く、且つ、温かいものを着用します。着衣は通気性のあるものにし、日光や新鮮な空気ができるだけたくさん肌に触れるようにします。水浴、日光浴は、身体を健康にし、活力を与えてくれます。

気持ちは明るく

全てにおいて、気持ちを明るく保つようにします。猜疑心や憂鬱で気持ちが押さえつけられないようにします。ここで忘れてはならないのは、魂は喜びと幸せしかしらないので、本来私たちは、このような気持ちを知るはずがないということです。

バッチフラワーレメディ

バッチ博士の人生

バッチ博士の右腕として働き、最も厚い信頼を置かれていた、ノラ・グレー・ウィークス(1896年〜1978年)は、著書『エドワード・バッチ 心を癒す花の療法』で、バッチ博士の生涯を辿りながらバッチフラワーレメディの紹介をしています。この本の中から、バッチ博士の人生を抜粋してご紹介します。

幼年〜少年時代のバッチ博士

エドワード・バッチ博士 は、1886年9月24日、イギリス・バーミンガム郊外のモスレーという村に、3人兄妹の長男として生まれました。
幼少の頃は身体が弱かったそうですが、成長するにつれ健康になっていったそうです。

幼少時代から自然を愛する気持ちを持っていて、苦しんでいる生きものに対する同情の気持ちも強かったそうです。この自然を愛する気持ちと、苦しむものへの情が、後に彼を医学の道へと導いたようです。
また、少年時代のバッチ博士は、生気に富み、遊び好きでいたずら好きだったともいわれています。

16歳で学校を卒業したバッチ博士は、意外にも医学の道には進まず、父の経営する鋳物工場で働きました。本当は医学の道に進みたかったのですが、学費の面で親に負担をかけたくないという気持ちがそうさせたようです。

学費の問題は、バッチ博士の志を知った彼の父が解決してくれました。バッチ博士は、20歳でバーミンガム大学に入学し医学の勉強をはじめました。

医者・細菌学者となったバッチ博士

バッチ博士は、1912年に外科医と内科医の学位を、1913年には医学士と理学士の学位、1914年には開業医の免許を取りました。

バッチ博士は、治療を通してたくさんの患者さんを一人ひとり観察した結果、似通った個性を持った患者さんがしばしば同じ薬に反応すること、違った性格の患者さんは、同じ症状を訴えていても別な治療を必要とすることに気がつき、病気の治療は、体よりも性格の方がより重要であるという考えに至ったようです。

また、現代医学は肉体面にばかり焦点を置きすぎて、人間の性格を無視しているため、患者さんにとってもっと重要な症状を見すごしているのではないかと考えるようになり、この考えが、今までとは違った治療手段を探すきっかけとなったようです。

バッチ博士は、他の治療法を探し出す過程で、免疫学に関心を寄せます。
細菌学者となったバッチ博士は、腸内の特殊な細菌が、慢性病とその治療に密接な関係を持っていることを発見しました。そして、研究の末腸内バクテリアからワクチンを作ることに成功し、慢性病の治療に革命的な成果をもたらしました。

大病を克服する

1914年に第一次世界大戦(〜1918年)が勃発します。
激務の末体をこわしたバッチ博士は、1917年7月、ついに大きな出血を起こし、昏睡状態なりました。手術の結果、命は取り留めましたが、余命三カ月と診断されてしまいました(※胃ガンだったそうです)。

バッチ博士は、目的を遂げたいという燃えるような熱意から、自分に残された日々を最大限有効にいかそうと決心しました。そして、病気のことをすっかり忘れるほど研究に没頭した結果、三カ月後には、ここ数年で一番健康に感じるほど良くなっていたそうです。

余命三カ月と診断されながらもその大病を克服したバッチ博士は、自分の体験を振り返り、没頭するほどの強い興味を持つこと、人生にはっきりした目標を持つことが、人間の幸せを決定する要因であり、大病をも克服し健康を回復する助けになると結論づけました。

バッチ博士の名声 世界的に高まる

バッチ博士が腸内バクテリアから開発したワクチンは、優れた効き目から広く使われるようになりました。また、1918年に起きたインフルエンザの大流行の時には、バッチ博士の予防接種により数千人の命が救われました。

このような実績から細菌学者としての名声は高まりましたが、一方でまだワクチンの効かない病気があることに不満を感じていたバッチ博士は、ホメオパシー(同種療法)に出会います。

ホメオパシーの創始者ハーネマン(1755年〜1843年)の残した著書から、バッチ博士がつい最近発見したことを既に百年も前に発見していたこと、ハーネマンの理想の多くはバッチ博士の理想と同じであることを知り、非常に感動しました。そして、ハーネマンの発見と、自分の研究を結合すれば、更に発展できると確信し、それに着手しました。

その結果、「バッチの七大ノソード」と呼ばれる7つの口径ワクチンの開発に成功し、イギリス国内だけではなくアメリカやドイツその他の国々でも広く使われるようになりました(現在でも使われているそうです)。バッチ博士の名声は世界的に高まり王室医にもなることができました。

その頃のバッチ博士は、かなりの高収入を得ていたようですが、すべての収入を研究費に注いでいました。また、バッチ博士は研究と並行して、診療所で貧しい人たちを無料で治療していました。さらにバッチ博士は、自分の知識をいつでも無償で提供していました。バッチ博士の願いは、病人を健康に戻すことだけだったのです。

新しい治療法をはじめる

「バッチの七大ノソード」で成功したにもかかわらず、バッチ博士は満足できずにいました。「バッチの七大ノソード」だけで全ての慢性病を治療できないことや、ワクチンとして使われている腸内バクテリアをより純粋な薬に代えたいという気持ちがあったからです。

やがてバッチ博士は、より純粋な薬を自然界の植物や野草の中から探す仕事に入りました。真に病気を癒す媒体となるものは自然界の植物や木々にあると確信していたためです。

そして、1928年に、インパチェンス、ミムラス、クレマチスを発見し、患者さんの性格だけを頼りに治療するという新しい治療法を始め、成果を上げました。

インパチェンス 写真 (C)ネルソンバッチ社
インパチェンス

ミムラス 写真 (C)ネルソンバッチ社
ミムラス

クレマチス 写真 (C)ネルソンバッチ社
クレマチス

※これら三つの植物は、後にバッチフラワーレメディで使われることになります。

バッチ博士は、この新しい療法に強い確信を持ち、1929年末にはこれら三つの植物のみを使うこととし、さらに他の野草も探しはじめました。
そして、自分の探し求めているものは自然界の木々と草花の中に見つかる、という確信が日を追うごとに強まっていきました。

今までの医学を捨てる

1930年、バッチ博士は全ての時間を新しい治療法と野草の発見に注ぐ決心をしました。
今まで行ってきた「バッチの七大ノソード」に関する仕事や他の業務を仲間たちに委任した後、ロンドンを発ちました。

その後バッチ博士は、人と自然を観察しながら国中を放浪し、バッチフラワーレメディを完成させることになるのですが、ロンドンを発ってから人生を閉じるまでの間、患者さんに一銭のお金も請求せず、皆に等しく救いの手をさしのべました。

バッチ博士は、治療を職業とは考えずに、聖なる芸術と見なし、治療の仕事に携わる者は、人に奉仕する心構えを持たなくてはならないという気持ちを持っていたからです。困っている人には、自分の持っているわずかなものも分け与えたため「バッチは持っている以上のものを人に与える」といわれたほどです。

金銭面では苦しい生活を強いられましたが、バッチ博士の助けをありがたく思う患者さんたちと理解ある友人たちから寄せられる寄付や贈物のおかげで、研究を継続することができました。

バッチフラワーレメディの完成

バッチ博士は、ロンドンでの後半生の日々、ロンドンを後にしてウェールズで過ごした数週間で、感覚が研ぎ澄まされ、充実していくのを感じたそうです。そしてその感覚は、植物のエネルギーを感じとることができるまでに敏感になっていたのです。

バッチ博士は、その高度に研ぎ澄まされた感覚によって、植物の花を手にとったり舌に触れたりするだけで、その花に秘められた性質の作用を、感じとることができました。

やがてバッチ博士は、植物からエネルギーを取り出す二種類の方法を開発し、次々と心を癒すフラワー・レメディを作っていきました。そして、1936年11月27日、地上でなし得る全てのことをやり遂げ、永遠の眠りにつきました。

バッチ博士が人生を閉じてからは、バッチ博士と共に働いた人々がバッチ博士の意志を引き継ぎ、バッチフラワーレメディの知識を広めると共に、その純粋さを保ってきました。現在もバッチセンターがその役割を果たしています。

バッチ博士に関する書籍のご紹介

このページで紹介しているバッチ博士に関するエピソードは、下記書籍に詳しく掲載されていますので、興味のある方は是非お読み下さい。

バッチ博士の遺産

バッチ博士の哲学が学べます

バッチフラワーレメディを開発したエドワード・バッチ博士の2つの著作「なんじ自信を癒せ」「トウェルブヒーラーとその他のレメディ」を1冊にまとめたもので、バッチホリスティック研究会が販売しています。
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バッチ博士の生涯を治療例とともに紹介

バッチ博士の右腕であったノラ・ウイークスによる著。幼少時代から、医学研究を経てレメディを発見するまで、バッチ博士の生涯が治療例とともに紹介されています。その他、花の開花時期などの付録もついてます。
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 バッチ博士オリジナル のバッチフラワーレメディにはバッチ博士のサインや花のロゴがついています。

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 このサインやロゴがついているレメディのみがバッチ博士の時代からの歴史を持つ 純正な バッチフラワーレメディとして認められ、品質が保証されています。 → 純正バッチフラワーレメディとは

 「バッチ」、「レスキュー」、「バッチフラワーレメディ」は、英国バッチセンターが母液を作り、ネルソンバッチ社が輸出している製品だけが持つ登録商標です。